妹が自己破産に至るまで

前回から引き続き、自己破産に至るまでの妹の行動についてお話します。
私は妹を問いただしました。すると妹は泣きながらそのわけを話しました。
入社した健康食品会社には、妹と同年代の同期がいました。彼女達は皆東京生まれで、洒落ていて、そして遊び好きであったようでした。
昼休みには、都内のおいしいレストランでランチを楽しみ、業後は渋谷に繰り出してショッピング、週末はクラブで踊り明かすという典型的な若者の暮らしぶりでした。
妹は田舎育ちですから、こういった派手な暮らし方には馴染めませんでした。しかし、同期の女の子達は、妹を事あるごとに誘ってくれたようです。
すぐに給料は底をついてしまい、妹は誘いを断ることにしました。すると彼女達は手のひらを返したように妹に冷たくあたったそうです。
会社での会話の輪にも入れてもらえなくなり、妹は孤独な思いをすることになりました。
これに耐え切れなくなり、仕方なく消費者金融に駆け込んだというわけでした。仕送りも止まる道理です。
私は妹を叱りましたが、まさかこの後に自分の妹が自己破産をするなどということは思ってもいませんでした。
自己破産は人生の落伍者の末路であり、まじめに働いている自分の妹が自己破産するなどとは、夢にも思わなかったのです。
私は消費者金融からの借り入れ分を立替え、もうこのようなことはしないように、とだけ言って妹の前から去りました。
しかし、ちょうど3年後、妹は自己破産宣告をします。私はこの時に、問題の根本について考えなかったことを深く悔やみました。
次回は妹が自己破産に至った直接の原因をお話します。

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